カカオの実。新宿御苑温室。
開園当時は親指の先くらいに小さかった実が、いつの間にか大きく育っていた。
もっと大きくなるだろう。
以前よそで見たことがあるカカオは黄色だったが、これは実が赤い。
これは赤く熟して色がついたのではなく、小さい時から赤いまま成長する。
(と、思ったら、それから8カ月後に育ったカカオは黄色くなっていた。)
最近たまたまみたテレビ番組で、フランスのショコラティエが新しいカカオの開発で産地を訪ねるシーンがあった。
カカオの買い付けの人が、赤い実と黄色い実を食べさせて、
「赤い実は新しい品種で育てやすいが酸味が強くておいしくない。こっちの黄色のほうが素晴らしいでしょう」
などと紹介していた。
温室ではちょっと柵の奥にあるので近寄れない。
小さい白い花が房のように咲くそうだが、匂いをみてみたいものである。
この実があのチョコレートになるんだもの・・・。
15世紀にアステカからスペイン人によってにカカオがもたらされてから600年。
ヨーロッパに流行したチョコレートは、スイスでミルクと出会い、フランスで芸術品になった。
これは別の品種。黄色いカカオ。