この花が金銀花というのは、はじめ白い花がだんだん黄色になり、時間差で二色の花が並んで咲くと、金と銀のように見えるからだ。
えーと、昔読んだのだけど、これは仲の良い兄弟か、恋人か・・・?がよりそっているというような、神話から由来したはず。正確なことを知りたくて、本棚をかき回して探したのだがどの本だったか思い出せない。どなたか知っていたら教えてほしい。
花には甘い蜜があって、摘み取って後ろから吸う。だからすいかずら。冬にも葉が落ちない、冬を忍ぶから忍冬(ニンドウ)など、花の名前の由来は他にもたくさんある。干したものを漢方で用いる。
でも、音として好きなのは、スペイン語のマドラセルバ(madreselva)。この名前を口に出して言うと、とってもかわいい感じがする。
久しぶりに行った、昔の家の庭は荒れて、やたらめったらハニーサックルが絡(から)んでいた。
生徒さんに見せるのもいいし、飾ってもきれいだからと思い、ハサミでじゃんじゃん切って車の後部座席に山ほど載せた。
初めは爽やかなグリーンノートで、いい匂いが立ち込めている程度だったのだが、1時間余り運転しているうちにだんだん濃厚な匂いになって、まいってしまった。
成分はリナロールやジャスモンなど。ライラックや、ミュゲ、ジャスミンなどのフローラルグループに入る。過去、天然物もごく少量、採油されていたそうだが、現在は調合して作られる。
写真:①ハニーサックルの花。②オルガンの前に活けた、どちらも庭の薔薇とハニーサックル。
▶ 花事典 スイカズラ :スイカズラ科 スイカズラ属 学名:lonicera japonica Thunb.