冬の国際香水博物館庭園 (Les Jardins du MIP)
植物園の花々
時期外れのローズ・センティフォリアが咲き残っています。
ここ、グラースにある国際香水博物館の庭園、Les Jardins du MIPは2007年に作られました。設立から12年。私が初めてきた2009年よりも馴染んできているものの、植物園としてはまだ若いです。
開園は4月から11月まで。花が少ない今回の時期は、ギリギリという感じで入ることができました。
私にとって、ジャルダン・ミップは南仏における「新宿御苑」的な場所。
ここもまた、自然環境・生態系を守る取り組みが行われているとのこと。
プロムナードを歩くと、香料植物を中心にした小さな庭園や、水辺や木立には鳥の巣箱があり、丘陵や畑などが現れ、規模は小さいながらも変化に富んでいて楽しめます。
思わず伸びをして、「来てよかった~!」
植物に囲まれ、寒さと疲れが吹き飛ぶような爽快感を味わっています!
赤いハニーサックル(ニオイニンドウ)。日本のスイカズラは初夏の花なのに、いまごろ咲いているなんて。やはり南仏は暖かいからでしょうか?
ジンジャーフラワー、いい匂いです。
ホワイトフローラル調で、ジャスミンからゴムっぽさを抜いて、軽くすっきりとしたような香り。
まだいくつか残っていたローズが雨に倒れて、モノスゴイ(美しい)風情です。
水辺がモダンに配されています。夏場は涼が取れてよいのでしょうが、冬は寒そうです。
左の草はトクサ(木賊:Equisetum hyemale)でしょうか、アジアのものだと勝手に思っていましたが、北半球全体の暖地に自生しているようです。
奥はホテイアオイでしょうか?きれいな紫の花をつけますが、繁殖力が旺盛で、すぐに水面を覆いつくすとか。小学校の理科室の前お池に浮かんでいました。
ベチバー(Vetiver:Chrysopogon zizanioides)です。
この根を彫り上げて、乾燥させてから蒸留して香料を得ます。スモーキータバックでアーシーな香りです。よく嗅ぐとシトラスっぽいところもあります。
イネ科の香料植物は、レモングラスやパルマローザなどがありますね。それらは葉から香料を採ります。
明日はチュベローズ!