パルファン サトリの香り紀行

調香師大沢さとりが写真でつづる photo essay

ハコネウツギ、ゲンペイウツギ、タニウツギ Weigela coraeensis

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ハコネウツギ(箱根空木)は、開いたばかりは白、次第に花は紅くなっていくので、一枝に紅白の花が咲いている様に見える。
 
 
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大きく張り出したハコネウツギの枝が、雨の後で濁った池に映る。
夏の到来を思わせる景色。

昨年はハニーグリーンでスイカズラのような香りだと思ったのだけれど、今年はあまり匂わない。
雨の後だからむんと匂う、という花もあれば、雨のせいで匂いが薄くなるものもあるようだ。
 
 
 
 
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白いウツギに比べ、花は大きく派手である。
ハコネウツギはベニウツギ、タニウツギと言う。
 
源氏と平家の合戦に由来して、この紅白の花をゲンペイウツギとも呼んだ。
 
 
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植物的には白いウツギは別の種類。
アジサイの仲間で匂いがほとんど感じられない。
 
アジサイ科ウツギ属、Deutzia crenata。
卯の花と呼ばれる。
 
 
 
 
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