パルファン サトリの香り紀行

調香師大沢さとりが写真でつづる photo essay

カンヌのマルシェにて魚を買う Cannes

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今回は移動が多く、カンヌからアムステルダム、そしてパリへと3か所を回った。
そのたびに3週間分の荷物の入ったスーツケースを荷ほどきして、荷造りしたりで本当に大変。
 
ラボに通ったり、ショップ訪問(&ディナー)などに一日中明け暮れ、
アップしたいことは満載なのに一向に進まず、もう日本に帰ってきてしまったのだが、まだカンヌの日々を書いている。
 
 
ここは、カンヌ旧市街の市場にある魚売り場。
新鮮な魚が毎日上がってくる。
 
タラ、タイ、カサゴカマス、etc...手前にいるのはセミエビ。
ウツボやアンコウなんかも売っている。
 
 
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この日は知人の家にディナーに呼ばれて、なんとなく私が刺身を作ることになった。
日本じゃ刺身なんかめったに自分で作らないけど・・・。
 
日本人ならみな刺身とか寿司が作れると思っているようだ。
 
 
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地中海沿岸の人たちは普通に魚を生で食べる。
 
アンコウが一本売っていた。
いくらなんでも大きすぎるので、それを少し切ってもらった。
 
日本ではアンコウは鍋にするのが普通だけど、こっちでは生でも全然いけるそうである。
 
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なんといっても、柳葉(やなぎば)包丁がないので、すっぱりと引いて切れない。
よその家のキッチンでモタモタしていたら、肉切り包丁で、のこぎりのように前後に引けと言う。
 
まあ、外国に来たら「道具がないからできない」とか、「あれがないからダメだ」とか、そんなこと言ってられないのだ。
 
 
鮟鱇(あんこう)の柵(さく)の一部を仕方なく、カルパッチョなんだか刺身なんだかわからないようなものにする。
つまは、赤いラディッシュと、エシャロットの大きいようなネギの茎の、青いところを細く切って飾る。
 
菜っ切り包丁もないので、刃の反ったフルーツナイフで切るため、うまく千切りにならない。
 
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余った刺身の切れ端は、細かく刻んだものをショウガ醤油であえて、のりを上にパラリと乗せて小鉢の出来上がり。
 
切りたての海苔の香りがよく、日本に帰ったような気分!
日本からは必ず、上等の海苔と味噌と米を持っていく。
海苔は私のソウルフード
 
 
10リットルのロゼの紙タンクからワイングラスに注ぎ、氷と水を入れて(南仏では水の代わりにこれを飲む)8時ころから飲み初めて、白、赤と飲み進み、暗くなりはじめる10時になってもまだメインディッシュが終わらない。
 
12時になって、やっと部屋に帰れるという、南仏の夜が更けていく。
 
 
 
 

 



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