これはイタリアで1907年に誕生した幼児教育の「モンテッソーリ子供の家」で使用される教具だ。
(a+b)³=a³+3a²b+3ab²+b³
という因数分解と展開を、遊びながら立体で理解できるパズルになっている。
四角の赤にあたる長さはa、四角の青に当たる長さはb
つまりこの四角全体は a+b の立方体だから(a+b)³
中の積み木をひとつづつばらして展開すると、
赤い立方体がひとつ a×a×a=a³
赤を底辺とする直方体が3つ 3(a×a×b)=3a²b
青い立方体がひとつ b×b×b=b³
青を底辺とする直方体が3つ 3ab²
だから、全部を箱に戻して合わせると
a³+3a²b+3ab²+b³
つまり、(a+b)³=a³+3a²b+3ab²+b³ というわけ。
けして英才教育ではない。
子供の能力を赤ちゃん扱いしないだけだ。