パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

いい匂いのさくら 太白(たいはく)新宿御苑 sakura1202

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その名の通り、太白(たいはく)は白くて大きい桜。

花の雰囲気はオオシマザクラをもっと大輪にしたような感じだ。
葉より花が先に咲くので、枝の上に大きな丸い花てまりがポンポンと付いているようにも見える。

 

花びらが大きいので、風に散る様子も「ひーらひーら」というような優雅な落ち方をする。
普通の花びらと比較すると2倍はありそう。

 

そして、花の下にいると桜餅の香り「クマリン」の甘い香りがする。
オオシマザクラが爽やかなフローラルグリーンなのに対して、太白はもう少しほんわりとしている。

一輪づつを匂ってみてもそれほど強くないのだが、満開になると木のまわりに香りのドームができるようだ。

遠くまでにおうと言うよりも、包む、という感じ。
クマリンは重く、拡散性より持続力があるからな・・・。

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これも大輪八重の「白妙」という桜。
視線に耐えかねて、頬を染めてうつむく乙女な桜。

桜にしては大輪だが、まるで小輪バラのようだ。
まあ、バラ科植物だし。

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ついに、という感じでソメイヨシノはもう終わりに近い。
明日の雨でさよならかな?

走り去る春。

子供みたいに、積もった花びらをつま先でずずずっとのけてみたりして。。。

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なぜか今朝はとってもすいていた新宿御苑
さくら独り占めな状態だった。

無機質な舗装された道も、ほんの少しの間だけ薄化粧。

 

 

 

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