パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

秋バラのときめき

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秋のバラに会いに行く、そう思うだけで胸がときめく。

もう、薔薇園の盛りは過ぎてしまったけど、むしろ新宿御苑はすいていてゆっくり香りを見ることができる。

 

ジュード オブ ジ スキュア。

 

アプリコット色の花びらがふんわりとして、優しい香りの一番のお気に入り。
すでに一番花は終わって、少し小ぶりの2番花が咲いている。

 

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バレリーナという紅色の小ぶりの薔薇。
小さいのに濃いめの色が美しく、とても魅力的だ。

葉と棘と、一緒になってきれい。

 

 

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パットオースチン

オールドローズ系は首が細く、花びらが丸い。
パリッとした立派なバラよりもうつむき加減なところが情緒があって好き。

 

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ゆるまきのサリーホームは、少し大きめの花。
そこがまたのんびりした感じでよい。

 

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ワイフ・オブ・バス。

浴室の妻、なんてしどけなくてドキドキしてしまう。

淡いピンクに染まったほほからうなじにかけて、ゆるやかなカーブとふくいくとした薫りが想像できてしまう。

 

 

バラ花壇に来ると、去年は夢中になって写真を撮っていたけれど、最近はもう少しゆっくり楽しんで香りを観賞するようになった。

ぶらぶらと歩きながら、気に入った花があるとそっと引き寄せて香りを吸う。

 

聖路加の日野原先生曰く、「ときめきが大切」という。

あの人に会いたい・・・というのだけでなく、きれいなものを見たり、おいしいものを食べたり、そんなときめきが若返りの秘密。

なんだそうだ。

 

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