パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

茶の花 チャの木 いい香り 新宿御苑

お茶の木の白い花.jpg

お茶の白い花

ツバキ科の仲間の植物

 

お茶の木に白い小さい花が咲いている。


あの、葉を緑茶にして飲む木だ。
紅茶も、ウーロン茶もみなこの茶の木の葉。

 

さざんかも茶の木も椿も、同じ椿の仲間である。
サザンカは晩秋の今の時期に咲き、椿は冬のさなか、年が明けるころに咲く。

見た目はやや似ているが、時期が違う。
「さざんかさざんか咲いた道、焚火だたき火だ落ち葉たき」という歌にあるように、秋の花である。

 

茶の木の花の匂い


茶の木の花はいいにおいがする。
淡いさわやかなグリーンフローラルで、お茶の苦い香りであるシスージャスモン(cis-jasmon)もほんのりにおってくる。

椿には匂いがないが、さざんかにはあるので、チャの花はさざんか寄りなのだろう。

 

お茶の木の花

蕊が大きくてとてもきれい。
椿と違い、首から落ちることはなく、花びらが散っていくところはさざんかと同じだ。

清楚な花は地味だから、きっとみんな道端に咲いていても気がつかないに違いない。

お茶の木の花のつぼみ

たくさんのつぼみがついている。

茶の実は冬に出来る。
小学校の頃、茶の実のかたい殻を削って穴をあけ、中身を掘りだして笛を作って遊んだ。

 

花が咲くとはその頃は知らなかった。

 

 

 

ツバキ科 ツバキ属 Camellia sinensis (L.) Kuntze

 

 

Copyright © PARFUM SATORI All Rights Reserved.