お茶の白い花
ツバキ科の仲間の植物
お茶の木に白い小さい花が咲いている。
あの、葉を緑茶にして飲む木だ。
紅茶も、ウーロン茶もみなこの茶の木の葉。
さざんかも茶の木も椿も、同じ椿の仲間である。
サザンカは晩秋の今の時期に咲き、椿は冬のさなか、年が明けるころに咲く。
見た目はやや似ているが、時期が違う。
「さざんかさざんか咲いた道、焚火だたき火だ落ち葉たき」という歌にあるように、秋の花である。
茶の木の花の匂い
茶の木の花はいいにおいがする。
淡いさわやかなグリーンフローラルで、お茶の苦い香りであるシスージャスモン(cis-jasmon)もほんのりにおってくる。
椿には匂いがないが、さざんかにはあるので、チャの花はさざんか寄りなのだろう。
蕊が大きくてとてもきれい。
椿と違い、首から落ちることはなく、花びらが散っていくところはさざんかと同じだ。
清楚な花は地味だから、きっとみんな道端に咲いていても気がつかないに違いない。
たくさんのつぼみがついている。
茶の実は冬に出来る。
小学校の頃、茶の実のかたい殻を削って穴をあけ、中身を掘りだして笛を作って遊んだ。
花が咲くとはその頃は知らなかった。
ツバキ科 ツバキ属 Camellia sinensis (L.) Kuntze