パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

満ちていく月 カンヌからパリへ 32

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カンヌでの初めの1週間は連日嵐が続き、雷と豪雨の音に不安な夜を過ごした。
朔(さく)を過ぎて、南仏の穏やかな気候が戻り、日の入りとともに現れる美しい月の形に心をとらわれた。 日ごと月の出は遅くなり、大きくなり、夜空にぽっかりと浮かんだ。
古来、月を船にたとえた気持ちがよくわかる。 自分の運命はどこに運ばれて行くのだろう。

繊月(せんげつ)

 

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三日月(みかづき) 眉月(まゆづき)古代中国では、
美人の形容として優雅な眉のかたちを三日月にたとえた。

  

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上弦の月(じょうげんのつき)弓の形の月。
弦が上向きになっているので上弦の月という。 

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十三夜月(じゅうさんやづき)満月の次に美しいと言われる月。
これから満ちていくので縁起がよいとされた。

 

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待宵の月(まつよいのつき)小望月(こもちづき)「明日の満月を楽しみにして待つ」という意味。
カンヌ最後の夜を、レストランの外の席で  

 

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満月・望月(もちづき)パリの空は曇りがち。
食事の帰り道、偶然、雲の間から顔を覗かせた。
深夜、一人で道端で写真を撮るのは無防備で怖い。歩きながら急いでシャッターを押す。

 

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十六夜の月(いざよい) 十五夜より月の出が遅くなり、
それを月がためらっているようにみて、「いざよい(ためらう)」とよんだ。
サンジェルマンデプレ教会を煌々と照らす十六夜の月。

 

南仏の記憶-2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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