パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

お茶の香り

5月織部 まっちゃ.jpg

緑茶の香りは、すっきりとしたグリーンと苦味が特徴だ。

 

 

 

これまで、グリーンティーのキーワードが何年も前から流行して、ブランドの香水のイメージにも盛り込まれてきたが、日本人からみて、それらはむしろシトラスに近い。 

10年以上前、日本に来た外国の人に本当の緑茶や抹茶を出しても、苦すぎて人気がなく、砂糖を所望されたりしたものだ。(まあ、日本でも紅茶に砂糖を入れるし、好みの問題かもしれない)

また、海外で出される緑茶も、日本の緑茶ではなく中国緑茶の様で、日本茶のみずみずしい緑や香りとはほど遠いものだった。(中国には緑茶、白茶、黒茶、紅茶、青茶がある)

 

いまでは、少なくとも私が行ったフランスの家では、緑茶と言えばちゃんとした日本茶が出てくるようになった。ティーバックだけど。

それでも、日本から持っていった新茶などおみやげに出せば、やはり強すぎるらしく、午後3時以降は飲めない(眠れなくなるから)と言う。確かに、日本茶はカフェインが強い。

 

しかし、すしブームも定着しつつあってポピュラーになり、食材も海外でずいぶん手に入りやすくなった。少しづつ本当の日本の味が浸透していくのは嬉しい。(でもマグロはあまり食べないで欲しい)

 

 

 

 

 

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