パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

和紙の素材 ミツマタ 三又 mithumata

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コウゾと並んで、和紙の原料として使われるミツマタ
木の枝が三つの股に分かれているから、「みつまた」という。

春の花の中でも、早くから咲く。

花が 咲く前のつぼみは、白い綿のようなもやもやしたものが出ていて奇妙な感じだが、咲くと白と黄色が卵のよう。

ピンポン玉くらいの大きさが毬のようで可愛い。
葉もない状態でこの花がポンポンとつくと、とってもユーモラスな光景だ。

甘い香りが、花の終わりには、だんだんとハニーノートのねちっとした匂いが強くなってくる。

 

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日本紙幣にも使われていて、強く上質な紙の材料。

 

ジンチョウゲ科 ミツマタ属  学名:Edgeworthia chrysantha

色は違うけど、同じ仲間の沈丁花も、こんな風に集団で半球状に花がつく。

 

 

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