パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

Enjoy Paris_4_オペラからサンドニまで Place de L'opera~Republique

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明るく平和な南仏では、何かと甘やかされ保護されていたのであるが、こちらに来たら人も街もピリピリしているし、いろいろ注意しなければならないことも増える。

のんびり屋の与一では足手まとい・・・ではないが、写真を撮るときは無防備になるので、ほかのことに気を取られるのはちと危険。場所を選ぶのである。

 

ここのアパートから西に15分ほど歩くとオペラに着く。
部屋に着いたばかりは混乱してどのへんなのかいまいちつかめなかったのだが、お使いに行ったりしてここを中心に近所を歩いているうちに、記憶していた場所と道がつながってきた。

年に5回来た年もあったけど、震災以来久しぶりに来たパリ。
最初ちょっととまどったが、3日目になるとだんだん思い出してきた。 

 

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この数年は左岸に滞在することが多く、知人もそちらに多いのだが、およそ10年前に来た時にこのすぐ近くリュシュリュードロー(オークションハウス)の知人のアパートに泊めてもらったことがあった。

このあたりのパサージュ(ガラスのアーケード街)には可愛いお店がたくさんあって、香水関係の古本もここでだいぶ買ったのだった。

寄ってみたのだが、今まで買ったものと似たり寄ったりの本ばかりだったので今回はパス。

 

アパートから郵便局に行くために、オペラとは反対側の東へと15分ほど歩く。
さらに先へ進むと古い門が二つ並んでいる。

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パリにある中で一番古いサンドニ門。1672年。高さ24メートル。


 

並んでいるのは1674年に作られたサン・マルタン門。
高さは17メートル。

 

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パリには他に、よく知られた大きな凱旋門ルーブルの中にあるカルーゼルの凱旋門、新凱旋門(グランド・アルシュ)がある。


午前中のこともありここまで足を延ばしたが、北駅からこのあたりは風紀が良くないので早々に退散。

 

私はとても方向音痴なので、TAXIにばかり乗っていたら街の地理がまったくわからない。
ちょっとずつ歩きながら覚えるのだ。

パリは交差点に必ず道の名前が書いてある。
それを簡単に写真に撮る。

そうすれば自分の歩いた場所の記録が残る。
そして、部屋に帰ってから地図と赤鉛筆を持って、写真に撮った名前と見比べながら歩いたところを確認する。

超アナログ。

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10年前、ほんのわずかな情報を頼りに香水瓶を探しに11区の道をすべて踏破して、通りの名前の写真を撮ったときから続く小さな習慣。

その時はもっぱら実用のためであったが、たくさんの標識を並べてみると結構面白くてコレクションしてみたこともあった。

 

のちに、ユーチューブなるものがあると知ったときに、スライドショーにしてアップしたこともある。

http://www.youtube.com/watch?v=1gWSBOk17VM 

標識ばかり。
人が見ても大して面白くないかもしれないけど、私にとっては思い出の記録である。

 

スマホにしたらググってもっと目的に早く行ける。
便利だけど、私は迷い道、寄り道でこそ宝物が発見できると思っている。

 

 

 

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