パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

きんもくせい ソネット Sonnet Osmanthus

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今年もまた、金木犀(きんもくせい)の季節がやってきた。

 

きんもくせいの香りは、幼い頃の記憶に繋がっている。

 

秋の透明な空気の中、甘いこの香りが漂うと、ランドセルを背負って走った通学路を思い出すって書くのは毎年のこと。

こんな風に香りに昔を懐かしむのは私だけではないだろう。

多くの人が思い出を共有できるのは、金木犀ならでは。

 

この花が終わると、秋はぐっと深まり、冬へと向って行く。
まるで、陽が沈む一瞬に空が赤く輝くように、この香りは秋の空を染める。

 

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