パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

キンモクセイ 一番花 新宿御苑

 

20110929キンモクセイつぼみ.jpg

 

 

キンモクセイ 一番花 新宿御苑

 

今年の秋は新宿御苑金木犀キンモクセイ)の写真を撮ろうと思い、今朝は事前チェックに行ってきた。

いつも千駄ヶ谷門から入るが、ゲート入口にいる女性の職員の方はとても親切。 

 

今日も、

キンモクセイの木はどこにありますか?まだ咲いてないですよね?」
と聞くと、

「あ、今朝通りかかったら、いいにおいがもうしてましたよ、三角花壇のところです。銀木犀(ギンモクセイ)だったかな?まだつぼみかもしれないけど・・・。」

と地図で示してくださった。

 

「エーっ!思ったより早く咲いちゃうんだ」
いつも寄る自販機で、飲み物も買わずに一直線に現場へ!

 

わー、たしかに確かに!いい匂いがしてくる!!

 

大きな木のそばに寄ってみると、白い小さな米粒のようなつぼみが鈴なりに。
なるほど、白いから、ギンモクセイかな?

一輪も咲いていないけど、いい香りが漂ってくる。

向こうから、高校生のカップルらしき二人が、話しながら歩いてきた。
「なんかいいにおいするね・・・。」

 

近くには3本くらいのモクセイの木が植わっている。


20110929キンモクセイ木.jpg

 

本当に、咲いていないのに香気が揮散している。
10メートルはある木なので、見えない上のほうはもう咲いているのかも。

それに、充実して今にも開きそうなツボミに寄ってみると、すでにほのかに香っている。
これだけたくさんの蕾なら、確かに咲く前から漂うね。。。

一枚の葉をもんでみると、さわやかなリナロールの香りがする。

 

 

銀木犀(ギンモクセイ)は、香りが薄いと思っていたけれど、ここのは結構いいにおいがするんだな~。
そう思いつつ、ほかにもあるのではと思って、今度は新宿御苑口の案内所へ行ってほかの金木犀キンモクセイ)の場所を聞いてみた。

 

若いお兄さんが、これはまた親切丁寧に地図と植樹の位置を照らし合わせながら入念にチェック。
ここの門から一番近いところを教えてくれた。

 

ここにも、三角花壇の横よりももっと大きな木が立っている。

なんとか、咲いているのはないかしらと思ったら、本当にたった一輪のキンモクセイが咲いていた!

 

今年一番の花。
甘い、ネクタリンのようなフルーティな香りがしてくる。

 

20110929キンモクセイ.jpg

 

ほかの蕾はさっきのところと同に。
今でも匂いがするのに、これだけの数のツボミが咲いたら、きっとものすごく香ってくるだろうな。

 

あと、1週間くらいで満開になるに違いない。
よかった~、チェックに来ておいて。

 

橙色色の星の花が、木の上のほうまでびっしりと咲いて、
ほろほろとこぼれて落ちて、
一面、オレンジのじゅうたんになるだろう。

 

そうして、秋は深まっていく。<じ白い米粒のようだったから、さっきの木もギンモクセイではなくて、キンモクセイだったみたい。

 

白いつぼみが咲くとオレンジ色/span>

次はギンモクセイを探さないと。

 

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