香水「ソネット」(叙事詩)は、子供時代の幸せな思い出。それはいつの世代にも繰り返し訪れる暖かい記憶を指しています。
この香りの中心にあるオスマンタス(きんもくせい)は、幼いころから私の大好きな花です。毎年、秋の透明な空気の中、このオレンジ色の花が咲くと「ああ、秋も深まってきた」と感じます。
でも、さみしい秋ではなく、実りの秋という充実感があり、それは子供時代の、幸せな思い出とつながっています。
この香りに触れるとき、親や祖父母たちも、小さい頃にこの花の記憶があるのではないかしら、さらに次の世代まで、この花の香りを好きになってくれたらいいな、と願って創りました。
四季折々に感じる香りは心の故郷。
パルファンサトリは日本の美しい季節と香りを語り継ぎたいと考えています。どうぞ、コレクションのシリーズをお試しいただければ幸いです。
これからもどうぞよろしくお願い致します。
夕暮れ時の透明な日差しが
部屋の奥まで伸びて
花の香りが呼んだから
庭のテラスへおりてみた
橙色の星の花を
白いハンカチに包んで
私と似た面差しの
6つの少女が笑っている
花は時を告げるように
季節とともに巡ってくる
追憶のとき
少し褪せた家族の写真に
思い出が韻を踏んで 幾世代も訪れる
くり返し ソネットのように
ソネットというのは、もともと「小さな詩」という意味から始まり、イタリア風、フランス風、イギリス風ソネットとして完成されました。韻(いん)をふんだ
「ABAB CDCD EFEF GG」 からなるシェイクスピアのソネットは有名です。
ソネット /パルファンサトリ香水のご紹介