サンポールといっても洗剤じゃない。今日は予定通り、カンヌからニースに行く道をちょっとそれた山の中にある歴史的な村、サンポール・ド・バンスへ行ってきた。
前知識ほとんどなし。「とにかく、あなたにとってはきっといい場所だろう」というお勧めで来てみた。
とりあえず無事到着。といっても、バス停から村まで少し歩く場所らしい。案内所もないし、今いる場所や方角がわからないし、村の地図もどこに書いてあるのか、とりあえず人がいそうな所へ歩いてみる。
ようやくついて、城壁の中に入る。うわー、今住んでいるあたりも古くて素敵だけど、ここは小さいころ読んだ古いお城の絵本そのまんまだ!
同じ場所を違う方向から何度も上ったり下りたり。だって、来る道が違うとまた景色が変わって、あの角を曲がるとどうなるのかなとか、この階段の先には何があるのかなとか、ワクワクしてしまうから。
チャペルはモダンでなかなか素敵だが、もし先にのぞいたら買ってまで来なかったかも。この笑顔は切符を買ってきたあと。とっても感じのいいおねえさんだった。
サンポールの余分三兄弟。景色を撮っていたら「おれたちを撮れ撮れ」という。
「ここにお住まいですか?」「いやーイタリアからさ」
超フレンドリー。さすがラテンの血は明るいね。
道端によく咲いている青い花。日本ではブルージャスミンとか言っているようだけど本当はどうなのか知らない。
ついでに200メートル先というマーク財団美術館へ。村から一度下りて、また結構な坂を登る。200メートルって、どっからどこまでの距離よ。絶対2kmはあるね。初めから知っていたら来なかったな、と後悔するほど大変だ。
ようやく到着。シャガールの大作や、ミロを中心とする現代美術の絵画や彫刻が収集されている。彫刻の森美術館みたいな感じ。
とにかく、この大気になれた体は、エスプレッソとガス入りのミネラルウォーターを求めている。
車内からの南仏の村の遠景。
帰りは帰りでバスはちょっと心配だったが、なんとか4時にカンヌ無事到着。
「悪かったよー、よいちー。置いて行ったりして。でももうすねるのはおよし、いくらお前が健脚だといっても、あの山を登るのはちょっと無理さ」
「・・・」