パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

バス・フレグランス②

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昨日のつづき➤そうしてライコスガール三つ目のエッセイはバス・フレグランスだった。

 

思うに、だれでも親と一緒にお風呂に入った幼い頃の思い出は、幸せに包まれているだろう。
ごく普通の家庭の普遍的なイメージは、懐かしいシャンプーや石鹸の香りに彩られている。
石鹸の香りが多くの人に好まれるのはこんなところにある。

 

大昔は入浴剤と言えば「バス・クリン」いうオレンジ色の粉末くらいしかなかったものだ。
お湯に入れた瞬間、緑色になる。
今思うとかなりケバかった。

大学生くらいのころから?キューブになったバス・バブルとか、ドロップのような透明カプセルに入った色とりどりのバス・オイルなど、おしゃれなものが外国から入ってきた。

お風呂の楽しみが家族ではなくて、個人へと移ってきたのだと思う。

 

その後アロマセラピーの普及により、精油(エッセンシャル・オイル)をバスタブに入れるなど香りの効用も重視される。
清潔にする「実用」から「おしゃれ」、「美容や健康」と、生活における入浴の意味は幅広くなったようだ。
思えば日本も豊かになったのだ。

 

そもそも2003年に書かれたこの記事の時代から、アロマセラピーはこの9年でもっと日常的なものになった。

一方で単純な植物の精油の香りから、香りを合わせたもう少し複雑なものを求める人も増えている。
バス・エアケア関係のコマーシャルでも、「フレグランスの香り」とか、「パフュームの香り」というちょっと面白い表現も出てきている。

 

寝る前の儀式として、入浴と香りは欠かせない。
眠りの質=生活の質を高める香りってなんだろう?

それは結局、好きな香りが自分に合う香りなんだと思う。

 

 

 

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