パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

八月一日

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八月一日、一年の3分の2が過ぎた。

 

 

 

 


新学期が4月始まりのせいかもしれないけど、
子供のころは、八月はまだ一年の半ばの感覚だった。
この歳になると、8月は夕方の4時くらいのイメージがする。

 

今日は月曜日で(新宿御苑がお休みなので)明治神宮へ。
毎月、朔日(一日)は内殿で、月次祭(つきなみさい)の儀式がある。

朝9時太鼓の音とともに、白い装束を着た神官の方がたくさん並んで参内する。
私は、傍観者だ。

 

いつもどこかで、男の方が砂利の参道を掃き清めている。
落ち葉はあとからあとから降ってくる。

それでも清めつづける。

 

 

日々、心の中にさまざまな感情が降りてくる。

積ってもいい。
掃いてもいい。

掃いたところには道ができる。
出来た後ろにはまた積っている。

それでも、清めつづける。

 

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毎月の呼び名はたくさんあって、日本の豊かな風土を表現している。

八月の別名は、ざっとあげても、
葉月(はづき)、仲秋(ちゅうしゅう)、盛秋(せいしゅう)、清秋(せいしゅう)、
清月(せいげつ)、壮月(そうげつ)、竹の春(たけのはる)、葉落月(はおちづき)、
桂月(けいげつ)、燕去月(つばめさりづき)、月見月(つきみづき)、雁来月(がんらいづき)
秋風月(あきかぜづき)、萩月(はぎづき)、唐月(もろこしつき)、

まだまだたくさんあるようだ。

「竹の春」なんて、観点が面白いなあ。
竹にとっては、新芽の出る旧暦の八月が春だという考え。

 

 

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