暑気払いということで、うまいものを食べに、浅草通(ツウ)の粋なお殿様に連れて行っていただいた。
「どぜう」を軽くやっつけて2件目、このクソ暑い中、おでんに行こうじゃないかということで、お多福へ。
提灯と門構えの雰囲気が、いやがおうにも期待感を高まらせる。
すてきなところ。
玄関前には燈篭が。扉をあけると、細い通路に沿ってカウンターが並ぶ。
一折れ、ふた折れしながら池の鯉を横目に、奥へ通されるといれ込み(座敷)が。
なんか、池波正太郎の世界みたいだ・・・。
夏だからか、時間帯のせいか割にすいていてゆっくり楽しめた。
さとり「トノ、これ、食べてイイダコ?」
トウザブロウ殿「くいねえくいねえ」
さとり「こんにゃくは、いつ喰う?こんにゃくう?(今夜食う)?」
与一「さ、さとりさまが壊れた~!この熱さで、脳味噌が煮えてる~」
じっくり味のしみた大根がこの上なくうまい!
色は濃いめだが、味はあっさり上品で、出汁が効いている。
おでんって、おいしいものだったと改めて実感。
ここは極熱の燗で。
なんでこのお多福、鼻が長いのかと思ったら、おでんの隠し文字が顔になっている。
おでこに「お」、目が「で」、鼻は、「ん」の字。
上の衝立から、私が読めなかったおでんのネタ。
占地、煎皮、甘藍、さてなんでしょう?
東京都台東区千束 浅草 お多福 おでん