パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

新宿御苑の桜 カンザクラ

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今朝、目が覚めて「そうだ、新宿御苑に桜を見に行こう」と思い立った。

先週は時間が短くて、咲いている桜を探す暇がなかったのだが、いろんな種類があるから「きっと花があるに違いない!」

 

千駄ヶ谷門から入り、前回と逆に右へ折れ桜の林を抜ける。ここはソメイヨシノヤマザクラばかりなので当然咲いていない。でも、小さなつぼみはしっかりとしてきている。湿気の多い、暖かい風が強く吹いて枝を揺らしている。

どちらかと言えば、園で植木の手入れをしている人のほうがずっと多い。てくてく、人気のない公園を歩くだけでも頭のてっぺんからストレスが放電されるようなリラックス感がある。

 

ゆりのき並木からバラ園を抜けてずうっと、新宿門のほうへ歩いて行くと、遠目にもピンクの花をつけた木が見える。木の姿からぜったい桜だと思ったらやっぱり。1月にも桜って咲くんだね。あると思ってきたけれど、やっぱり嬉しい。

 

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つぼみって、まだ開けてないお手紙みたい。ワクワク。これは、ジュウガツザクラ

 

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十月桜は、ヒガンザクラの種類で初冬と春に2回咲く。つぼみもあるけど、散っている花もかなりある。

花は小ぶりだけれど、花びらの数が多く、薄くて繊細。アップで撮り過ぎて、小さくて可愛い感じがわかりにくいかも。

花をこうしてじっくり見ると、梅も桜も(桃もりんごも)バラ科植物だということがよくわかる。

 

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もう一品種のカンザクラはちょうど見ごろ。つぼみと花が半々くらいで楽しい。つぼみはぷっくりとして花つきもぎっしり。

 

アンコール、下はカンザクラの素敵なお顔。 

一足先に、ひとりでお花見しちゃいました。

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▶ 花事典 カンザクラ  バラ科サクラ属  学名:prunus kanzakura makino

 

 

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