秋の日差しが神々しいまでに美しい、新宿御苑。
平日の朝はいつも人がいなくて、自分の庭にいるみたいだ。
母子森は派手な花もなく、木や草と水生植物が中心の静かな場所で、私の癒し処。
台風で倒れてしまったせいか、今年はガマの穂が少ない。、
今朝、お天気が良くて
「あー、新宿御苑に行きたいなー」
と思ったのだが、ずっとオーバーワークだったから、
午前中はどうしても休まなくてはならず、断念した。
それに今日は連休中できっと、とても混んでいるだろうから、
こんな風にのんびりはできなさそうだ。
さらに夜はここで「森の薪能」があって、ぜひ行きたかったのだけれど、
午後から予定があって、残念ながらまたの機会にした。
私はこのもさっとした感じが好きなのだ。
きちんと刈り込まれた庭園も悪くはないけど、よそいきの顔のようで疲れる。
私は都会育ちだけれど、それでも、
ここは、小説の中の田園や夢に見た「故郷(ふるさと)」に帰ってきたような気持ちになれる。
十月桜(ジュウガツザクラ)。これは、本来十月と春の2回咲く種類の桜。
最近テレビの天気予報で、「陽気のせいで間違えて桜が咲いた」と言っているが、もともと十月に咲く種類の桜もある。
キンモクセイが終われば、もうすぐ秋バラの美しい季節。
花の命は短くて、人の心は移り気で気まぐれだ。