Mizunara-ミズナラ- ④ 水楢の木を探して-3
下へと向かう前に、大沼の湖畔をぐるりと車で巡れば対岸に緑が見える。
しかしそれは、一足先に芽吹いた楓などほかの樹が中心のようだ。黄味が強すぎるし整いすぎている。イメージのなかの、もっと輝くような新緑の光景とは異なる。
軽い失望のなか、雨は強くなったり弱くなったり。
山を降りる途中、観光案内所で休憩を取る。予習が足りず、どこをどう通ったのかわからなかったが、ここで地図を見ながら今日の足跡をたどる。なるほど・・・。
文豪、歌人、彫刻家など、赤城山にかかわりの深い文化人は多い。志賀直哉、与謝野晶子、鉄幹、有島武郎、林芙美子、斎藤茂吉、芥川龍之介、武者小路実篤、漱石、高村光雲などそうそうたる名前が並ぶ。
と、ここで仕入れたばかりのにわか知識である。
気を取り直して、出発。
文豪、歌人、彫刻家など、赤城山にかかわりの深い文化人は多い。志賀直哉、与謝野晶子、鉄幹、有島武郎、林芙美子、斎藤茂吉、芥川龍之介、武者小路実篤、漱石、高村光雲などそうそうたる名前が並ぶ。
と、ここで仕入れたばかりのにわか知識である。
気を取り直して、出発。
さて、また少し車で下り、標高1000メートル、「赤城森林公園」にさしかかる。
すっかり緑に覆われた森が眼下に見え、水楢(ミズナラ)らしき樹も見えるので、入り口付近の駐車場に車を止めて斜面の途中から眺めてみる。
「けっこう葉が開いていますね、たくさんありますよ」
赤城山に山荘を持つ、引率のI さんに教えてもらいよく見ると、ほかの木の緑に混ざって、そこかしこにミズナラの葉も見え隠れしている。
「おお!すばらしい!!ここで写真撮りましょう♡」
雨がずいぶん降ってきた。
濡れそぼつ森林に足を踏み入れると、落ち葉がつるつるとすべる斜面は足場も悪い。カメラに雨がかからないようにK君に傘を差してもらう。
湿った土の、ぬくもりのあるアーシーな匂いがたちのぼる。シダのグリーン。大地の匂いジオスミン(geosmin)。
樹齢の長い、古い大木も見つけた。
ちょっと樽を思わせる、ずんぐりした形が面白い。
すっかり緑に覆われた森が眼下に見え、水楢(ミズナラ)らしき樹も見えるので、入り口付近の駐車場に車を止めて斜面の途中から眺めてみる。
「けっこう葉が開いていますね、たくさんありますよ」
赤城山に山荘を持つ、引率のI さんに教えてもらいよく見ると、ほかの木の緑に混ざって、そこかしこにミズナラの葉も見え隠れしている。
「おお!すばらしい!!ここで写真撮りましょう♡」
雨がずいぶん降ってきた。
濡れそぼつ森林に足を踏み入れると、落ち葉がつるつるとすべる斜面は足場も悪い。カメラに雨がかからないようにK君に傘を差してもらう。
湿った土の、ぬくもりのあるアーシーな匂いがたちのぼる。シダのグリーン。大地の匂いジオスミン(geosmin)。
樹齢の長い、古い大木も見つけた。
ちょっと樽を思わせる、ずんぐりした形が面白い。
水楢(ミズナラ)は、ブナとともに日本のブナ帯森林を形成する落葉樹。モンゴルから来たモンゴリナラの変異したものと考えられ、ジャパニーズオークの別称もあり、樹齢1000年を超えることもあるという寿命の長い樹である。
倒れても萌芽再生力(ほうがさいせいりょく)があり、樹齢にくらべてあまり大きくならないのは、根に栄養を回していることも理由のひとつ。
材の目が詰まって重く堅いため、建築材、家具として使われ、森ではマイタケを初め、多くのキノコを育てる恵み豊かな樹木と言われている。
「日本原産」
「倒れても萌芽再生力がある」
「根に栄養をまわし、樹齢にくらべてあまり大きくならない」
「材の目が詰まって重く堅い」
どれも、パルファンサトリのフィロソフィーと重なって、ハートに響く樹木である。
倒れても萌芽再生力(ほうがさいせいりょく)があり、樹齢にくらべてあまり大きくならないのは、根に栄養を回していることも理由のひとつ。
材の目が詰まって重く堅いため、建築材、家具として使われ、森ではマイタケを初め、多くのキノコを育てる恵み豊かな樹木と言われている。
「日本原産」
「倒れても萌芽再生力がある」
「根に栄養をまわし、樹齢にくらべてあまり大きくならない」
「材の目が詰まって重く堅い」
どれも、パルファンサトリのフィロソフィーと重なって、ハートに響く樹木である。
雨に打たれて、瑞々しい水楢、ミズナラの葉。
この、葉のヘリがギザギザした鋸歯(きょし)がミズナラの特徴である。
標高1470メートルの小沼(この)から500メートル下界では、堅い冬芽がこんなに立派な葉に育っていて、とても嬉しい 。
この、葉のヘリがギザギザした鋸歯(きょし)がミズナラの特徴である。
標高1470メートルの小沼(この)から500メートル下界では、堅い冬芽がこんなに立派な葉に育っていて、とても嬉しい 。
ひも状に下垂する地味な花も咲いていた。
これが、やがてドングリのひとつぶ一粒になる。
「高原の湖畔に広がる新緑の水楢林」には時期が早かったけれど、ミズナラの冬芽から開いた葉までの段階を、標高差によって一度に見ることができてとても幸運だった。
もし湖のまわりが一面の新緑であったら、下界もすでに茂っていて、芽吹きに会うことはできたかっただろう。
再び来て、その光景に会えるのをとても楽しみにしている。
ミズナラとは
水楢(ミズナラ)の木: 英:Japanese oak 学名:Quercus crispula Blume
水楢は、ブナとともに日本のブナ帯森林を形成する落葉樹。モンゴルから来たモンゴリナラの変異したものと考えられ、ジャパニーズオークの別称もあり、樹齢1000年を超えることもあるという寿命の長い樹です。倒れても萌芽再生力があり、樹齢にくらべてあまり大きくならないのは、枝葉より根に栄養を回していることも理由のひとつ。
材の目が詰まって重く堅いため、建築材、家具として使われ、森ではマイタケを初め、多くのキノコを育てる恵み豊かな樹木です。
Mizunara-ミズナラ- ①香水の構想
Mizunara-ミズナラ- ⑤ Misunara Cask -ミズナラカスク-
Mizunara-ミズナラ- ⑥ 香料素材 モルト・コアベース
香水の詳しい説明