パルファン サトリの香り紀行

調香師大沢さとりが写真でつづる photo essay

Mizunara-ミズナラ- ①香水の構想

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Mizunara-ミズナラ- ①香水の構想

 

 2年半前、初めて「水楢佳寿久/MIZUNARA CASK」というオーセンティックなバーに入った瞬間に、お店を満たすウッディな香りと、樹齢500年の水楢材のカウンターに魅了され、そしてさまざまなウイスキーの香りの違いを体験し、とても心を動かされました。

 

 ウイスキーについて興味をもち調べるうちに、ミズナラ樽で熟成されたウイスキーが「伽羅」と「白檀(サンダルウッド)」の香りがあるということを知り、メイドインジャパンにこだわったパルファンサトリの香水のテーマにふさわしいと直感。

 

 いろいろと試飲しながら、バルサムやカストリウム、アンバーといった香料が次々と思い浮かびました。そして、アトリエに戻りオルガン台を前にアコードをとり、試行錯誤を繰り返しながら、モルトコアベースにたどり着いたのです。

 

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やがてミズナラの樹そのものにも関心が湧き調べるうちに、標高の高いところに生育することを知り、「高原の湖畔に広がるミズナラ林」の情景が思い浮かび、このミズナラのコンセプトが完成しました。

 

 フレグランスブランド'パルファン サトリ'の新作『Mizunara』は、ミズナラの「新緑の風」と「芳醇な樽」の香りが組み合わされた、男性におすすめのフレグランスです。

 

 新緑のさわやかな季節、この Mizunara -ミズナラ- の香水をお楽しみいただけたら、とてもうれしく思います。

 

 

ミズナラとは

水楢ミズナラ)の木: 英:Japanese oak 学名:Quercus crispula Blume

水楢は、ブナとともに日本のブナ帯森林を形成する落葉樹。モンゴルから来たモンゴリナラの変異したものと考えられ、ジャパニーズオークの別称もあり、樹齢1000年を超えることもあるという寿命の長い樹です。倒れても萌芽再生力があり、樹齢にくらべてあまり大きくならないのは、枝葉より根に栄養を回していることも理由のひとつ。
材の目が詰まって重く堅いため、建築材、家具として使われ、森ではマイタケを初め、多くのキノコを育てる恵み豊かな樹木です。 

 

全6話 ミズナラストーリー

 

次の記事↓

Mizunara-ミズナラ- ② ミズナラの樹を探して-1


Mizunara-ミズナラ- ③ 水楢の樹を探して-2


Mizunara-ミズナラ- ④ 水楢の木を探して-3 


 

Mizunara-ミズナラ- ⑤  Misunara Cask -ミズナラカスク-


Mizunara-ミズナラ- ⑥  香料素材 モルト・コアベース

parfum-satori.hatenablog.com

 

 

香水の詳しい説明

parfum-satori.com

 

 

 

■ご注文ページ → Mizunara-ミズナラ-
 
 

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Brand Philosophy

日本の香水文化を育てたい

 

「香」と「香道」の歴史は長くても「香水」となると浅い日本。香水の本場フランスと行き来し、

調香師としてスキルアップをしていく中で

「日本の香水文化を育てたい」と思うようになりました。

 

香水文化を根付かせるため、

フランスにあるような香水のスクールを作り、

日本の気候風土にふさわしい、

日本人の作った日本の香水が必要だと考え

「パルファンサトリ」を立ち上げました。

 

 

想いはいつしか、

海外に日本の文化を伝えたいという気持ちに進化し

この20年で「メイドインジャパン」の香水として

海外からも注目され始めました。

 

パルファンサトリは、

スクールとプロダクツ、国内の活動と海外への発信の両輪で、

日本の香水文化の発展に寄与していきたいと思います。

 

大沢さとり

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