パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

お彼岸 毎朝の一服⑦ Higan &vernal equinox

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「このお茶碗可愛い!ねえこれ、なんの柄?」
 
母に聞くと、いつもお彼岸の時に使うナラエだという。
「何で?」といわれを聞くと、
「そうねえ?」といいながら、奥から茶道大事典を出してきて調べ始めた。
その姿勢、勉強になるなあ。
 
これは奈良絵という柄で興福寺の絵仏師が始めたとか?
ホントのところ、何故お彼岸に使うかはよくわからないみたい。
 
「そんなこと聞かれたってわかんないよ、昔っから、お彼岸にはこれを使うって決めてるから」
何かと質問するのがちょっとうるさいみたい。
 
お菓子は真っ黒い餡こ玉。
中身は緑のエンドウ豆の餡。甲州のお菓子だって。
 
毎朝の一服、久しぶりのダイジェスト版。

 
 
 
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3月春場所。お相撲の柄が面白い抹茶椀。
なんでも、お茶を買いに行くお店に、いつも季節のものがちょっと置いてあるので、つい買ってしまうとのこと。
 
「しかし、なんでもある我が家の茶道具、今週は春場所だからコレを使っているらしい。母の茶道。」
 

 

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青交趾のお皿に白い生落雁
 
 
「生落雁(なまらくがん)というそうだ。しっとりと柔らかい落雁の間には、あんこが挟まっている。和菓子の世界も生ばやり?」
 
 
 
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「姫ゆずに見えるけど、コレはお饅頭。毎朝の一服は、赤坂塩野のゆずまんじゅうで。」
 
赤坂の塩野は、父が好きでよく買いに行った。
冬は柚子饅頭、夏ちかくになると、「青梅」というきれいな主菓子が楽しみな和菓子の名店。
 
日本って、いろいろはお菓子があるんだなあ・・・と3か月続けて実感!
 
 
 
➤インスタグラムに、「毎朝の一服」をアップしています。
 
 
 
 
 
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