パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

巨大アジサイ、紫陽花 Hydrangea macrophylla

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再び、アジサイ(紫陽花)である。
 
巨大、といっても全体が巨大なのではない。
新宿御苑アジサイの並木に、とても大きな花が一輪だけで咲いているのを見つけた。
 
変異なのかな?
複数の花の栄養が、この一輪に凝縮したとか。
 
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同じ木の鞠(まり)咲きのアジサイと比べると、花の大きさは3~4倍はあるのでは?
 
 
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それにしてもキレイなブルー。
季節が進むごとに、色味が深まるような気がする。
 
 
アジサイの花の色が青から紫、ピンクに変化するのはは、土のペーハー、酸とアルカリによるものだと思っていた。
しかし、最近知ったのだが、酸によって溶け出したアルミニウムが関係しているそうだ。
 
すなわち酸性の土でも、アルミニウムを含まない土では、色が変化しないということのようである。
 
 
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ガクアジサイは、大小の花のコントラストがよいし、花数が少ないところがあっさりして、日本の情緒にふさわしいような気がする。
 
アジサイは雨にしっとりと濡れた風情が身上であると思うので、ひなびた土の花器や、籠に1輪ほど活けたりして楽しみたい。
 
八重咲きやフリル咲きなど、外国で品種改良された華やかなアジサイもあるが、それは紫陽花の本来のよさを損なっていると思う。
 
わがままな見解である。
 
 
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これは、ついこの前までは淡いピンクだったのに。
 
3枚の花びらが珍しい紅いアジサイ
ヤマアジサイガクアジサイ)の紅風車(ベニフウシャ)というそうだ。
 
 
 
 
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紅白が一緒になった紅風車の株。
 
 
 
 
 
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