水晶文旦(すいしょうぶんたん)と書いてある。
初めて聞く名前だ。
初めて聞く名前だ。
文旦(ぶんたん)と聞けば、子供の頃のおやつ「ボンタンアメ」を思い出す。
紺色の地に黄色い果実の絵が書いてあり、中はキャラメルのような形と触感。
ちっともシトラスっぽくなかったけどな。
むしろ、あのオブラートの味が今では懐かしい。
翌日、アトリエに持ってきてスタッフのみんなで試食してみた。
レモンと比べてみると、その大きさがわかる。
水晶文旦はかなり大きい。
ナイフを入れると香りがはじける。
外の皮はとても厚い。
しかし、房の中の砂じょう(子袋の中の粒々)はみずみずしく繊細な感じ。
みため、グレープフルーツのようだが、
香りはグリーン感と酸味が強く、皮にはほんのちょっとユズやサンショのようなスパイシーな感じもある。
スタッフのK君にお願いしてむいてもらう。
房に分けて、とりあえずワイルドにお皿にのせてみた。
白いフワフワの皮は苦いので丁寧に取り除かなければならない。
香りから、食べたらすっぱいのかな~と思って口にすると、酸味はほとんどなく、かといって甘すぎると言う事もない。
どちらかというとさっぱりと清々しい味で、
「水晶」という命名が理解できる。
大きな柑橘は砂じょうが大味で、パサパサのイメージがあったが、水晶文旦はとてもジューシー。
「すごくおいしい・・・史上2番目においしい柑橘だと思いました」
とはK君の談。
聞きそびれたが、1番目はなんだったのだろう?
柑橘王国にっぽん、その種類は豊富だ。