パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

国産レモン 檸檬 organic lemon

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帰り道、下車駅を足早に過ぎようとして山と盛られたレモンがちらりと目の隅に入った。

改札を出た広場では、しばしば小さな市のようなものが開かれている。
この日は高知県の物産などの販売が行われていた。


いつも帰りは疲れていて、なんとなく斜めに見ながらやりすごすだけなのだが、
この日はエスカレーターに乗る直前で、あの小ぶりだけど丸々とした青いレモンが気になって、今来た道を引き返したのだった。

屋台をよく見れば、珍しい柑橘や野菜、食品など、有機のものをいろいろ扱っている。

ひとつ、買うことにした。

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近くのスーパーで売っているお気に入りのオイルサーディンは
いつもストックが家にあるから、、、

『あのサーディンの缶に、このレモンをキュッと絞って・・・』
と思い浮かべるだけで、足取りは軽くななり、はらぺこの虫がなく。




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家に帰って、ぷっくりとしたレモンにナイフを入れると、すぐに果汁があふれるくらい果皮が薄い。
果肉(砂じょう)の粒は細かく繊細である。

香りは輸入レモンに比べて、グリーン感が強く、ピーリーな苦みと、軽い酸味、わずかにスダチ様の青みが感じられる。

20161020オイルサーディン2.jpg

などと一応ディスクリプションしておいて、

缶詰のままサーディンを皿にのせてレモンを添える。
これは、パリのパサージュ、「ギャルリ ヴィヴィエンヌ」のカフェで出されたやりかたを踏襲している。

っていうか、そのほうが合理的。

天の橋立のイワシ缶詰は癖がなく、さっぱりめで塩気も薄い。
国産レモンの爽やかさがちょうどあっている感じがする。



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上はその、パリのビストロヴィヴィエンヌのサーディン。

詳しくは上記のブログ記事にかいてあるが、ずっと塩気が強く、脂がのっている。
しかし暑い乾いたパリの夏には、がっつりしたサーディンとレモン、痛いバドー(炭酸水)との組み合わせが合うのだ。

「食は地元にあり」って言葉があったのか、なかったのか、使い方の意味が正しいかわからないけど、その国の気候にはその土地の食が合うのかな・・・とか思う。


食欲の秋、天高く吾肥ゆる秋かな。






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ハナヒラク メイキングストーリー

そしてもうこのまま起きられないのではという怖れと、しかしもうすぐ目覚めるに違いないという予感が、
対立してせめぎあい、拮抗(きっこう)が破れて、涙になる。


咲き初めと、花の終わりの香りは違っている。始めはメロンや熟れたベリーのにおいがする。
そして少しサリチル酸のようなクールな匂い、してハーバルで力強い辛い香りもある。

そして咲き初めの花のフルーティな香り、咲き終わりのラクトニックな香りが混ざり合って、樹を中心とした香りのドームが出来上がる。時折、初夏の風がひと群れの香りをさらって、遠くの人々へ運ぶのだ。


香りを作るときに、イメージが先ですか?名前?それとも香料から決めていくのですか?
そう聞かれることがよくある。

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ハナヒラクのドライ感を出しているのはカモミールブルー。カモミールは白い小さなキク科の植物で、カモミールブルーと呼ばれるのはなぜ?


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⑧ハナヒラク、第8話<完結>
私の「ドライオリエンタル」の考案は、日本の気候風土で生まれ、醗酵(はっこう)し、
香水のタイプに醸成した。

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