アトリエのおやつタイム、今日はピンクグレープフルーツとピーチ。
スタッフのK君がていねいにむいてくれた。K君は料理が上手である。
思わず、
「わ、フルーツパーティ♡」
と感動するH子嬢。
白いお皿にきれいに並べられて色美しい。。
おやつを食べながら、しゃべりながら、いつしか香りのディスクリプションになっていくのは恒例のこと。
桃とナシとリンゴの違いがどんなところにあるか、黄色い桃と白桃の差はなにか。
桃の種の部分と果肉と、皮にうっすらと浮かぶ産毛(うぶげ)のテクスチャーとか。
かんきつの中でもグレープルーツの特徴的な香りはどの香料か?など、ちょっぴり私からのレクチャーも入る。
ときには構成要素として代表的な香料を数点、ピックアップしてみんなで鑑賞。そしてまた一口食べて、他のキーワードを探してみたり・・・、ゲームみたい。
フルーティであるなど、肝心なことはもちろん押さえているけれど、まったく関係なさそうな「モノ」も連想されてあがってきて興味深い。
「これって、〇〇みたい」
「そういう香りもするよね」
「うんうん、確かにそうかも・・・。」
「いやー、それはどうかな~?」
リラックスした雰囲気で、おしゃべりの中だから出てくる言葉。『間違ったら恥ずかしい』とかは全然なくて、自由に感じたことを話し合うってとてもクリエイティブ。
その会話がヒントとなって、みんなが香りを作ったり表現するときの栄養となって行くのだ。
この日はフレグランススクールで生徒さんが使っている香料の中から、グレープフルーツ様(よう)の香料を3点と、ピーチを2点選んでみた。
「メチルパンプルムス/Methyl pamplemousse」 は、グレープフルーツのフレッシュ・ジューシーで、ちょっぴりサンショのようなスパイシー感が感じられるシトラス香料である。
「フロロパル/Floropal」と「スチラリルアセテート/Styrallylacetate」も、分類的にはグリーンのカテゴリに分けているが、グレープフルーツを思わせる香りだ。
果実から天然香料は採られず、こうした単品香料の組み合わせでフルーティな香りは作られる。
とはいえ一番の目的は、みんなで楽しいおやつタイムを過ごすことにあるのである。