パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

シークワーサー ヒラミレモン Citrus depressa

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帰り道の改札を出たホールで、期間限定の有機野菜の出店があった。
 
横目で通り過ぎようとして、小さなカボスのようなものが山積みになっており、シークワーサーという名札が目に入った。
 
3週間ほど前、同じ場所で青い有機レモンと水晶文旦を買ったのだが、同じところからまた出ているようだ。
 
 
沖縄特産として、シークワーサーはジュースなどでよく見かける名前であるが、本体を見るのは初めて。
小さな3センチほどの柑橘で、見た目はスダチによく似ている。
調べて見ると、柑橘の分類では、やはりカボス、スダチの仲間であると書いてある。
 
 
どうやって食するのかを尋ねたところ、二つに切って炭酸に入れて飲んだりするというので、5つばかり買い求めてみる。
 
家に帰り、切ってみると香りは青いみかんのようである。
種子が多い。
 
シークワーサーは酸っぱいという先入観があったが、食べてみるとさほど酸味も強くないのは完熟しているからなのだろうか?
 
冷たい炭酸にぎゅっと絞って飲むと爽やかなお味。
沖縄では泡盛に入れたりするようで、ガン抑制物質が抱負に含まれると言う。
 
 
日本は本当にたくさんの柑橘がある。
それだけ、日本に住む人は柑橘類の香りのコンシャス(感度)も高い。
いろいろな柑橘の香りをかぎわけることができ、使い分ける事もできる。
 
 
香水も、シトラス系のバリエーションに人気があるのもうなずける話しである。
 
 
 
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