パルファン サトリの香り紀行

調香師大沢さとりが写真でつづる photo essay

ハンゲショウ、ゼンゲショウ Saururus chinensis

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ハンゲショウ、ゼンゲショウ Saururus chinensis

 

本当は「ゼンゲショウ」なんて名前の草はないのだけど。

ハンゲショウ」という草は、、半夏至(7月2日、夏至から数えて約11日の雑節)の頃、半分お化粧をしたように白くなるので名付けられたという。

 

そのため、初め緑色だった葉が、だんだん白く変化していくのだとなんとなく思っていた。


確かに、最近撮った写真を見ると、7月初めより白の面積が多い印象がある。

だから今頃のハンゲショウは、全部化粧したみたいだから「ゼンゲショウ」なんて勝手に命名したりしていた。

 

しかし、次の写真、6月20日頃に撮ったハンゲショウの写真と比べてみると、確かに1枚目のほうが白い部分は増えているが、よく比較すると「中央の2枚の葉が大きくなっているからそう見えるだけ」ということが分かった。

葉の中心には小さい花が紡錘状に伸びていて、白いのはその花序の付け根についている2枚の葉だけである。

 

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すると、もともとは結構白い割合が多いのだから、「半分だけ白いからハンゲショウという名がついた」というのは違うのかもしれない。

いろいろ調べてみると、葉の表が白く、葉の裏はみどりだから「半化粧」という説もある。

 

また、この名の由来について、半夏至の季節の名前がさきなのか、ハンゲショウの花の名が先なのか、両方の説があるのも面白い。

 

思い込みを再検証してみるのもいいものである。

 

 

▶ 植物図鑑 ドクダミ科 ハンゲショウ属 Saururus chinensis

 

 

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