パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

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菊の御紋

 

皇室の紋章である菊は、日本の秋の花の代表ともいえる。

 

 

鎌倉時代に、後鳥羽上皇が菊の花を天皇家家紋にされた。

しかし、その原産は中国。日本に入った当初は食用とされてきたものが、平安時代に鑑賞されるようになったそうだ。江戸時代には品種改良が進み、18世紀にヨーロッパへ渡り人気がでた。海外でも交配が進んで、今はスプレー菊などが逆に日本に入ってきている。品種も多く、バラエティに富んでいる。

香りはフローラルと言うよりやや苦みのあるグリーン。春菊の葉のにおいは日本人にはなじみが深い。

 

この菊は古い着物の柄の様で、アンティーク風の色と形が気に入っている。枯れた花入れによく合う。いくつかを取り合わせて飾るのが好きだ。

 

▶ 花事典  キク科 キク属  学名:chrysanthemum ×morifolium  Ramat.

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