1月の沈丁花
沈丁花を活ける
アトリエのアシスタント、L子ちゃんにお花を買いにいってもらったら、お花屋さんがおまけに沈丁花の一枝をつけてくれた。
もう沈丁花・・・?
露地(外のこと)では3月の初めころに咲くのが普通なのに。
『温室かしら?』こんど行ったら聞いてみよう。
花を買うというのもただ買えばよいというものではない。
お部屋には5か所も活けるところがあるから、その場所と花器に合うものを組み合わせて選ぶ。
季節感も大切な要素である。
「もう、春の花になりましたね。」
「春は球根類が多くて華やかだから」
いつもそんなやりとりをしながら、今日はどの花にするかお花屋さんと話しながら決める。
だから好みも知っているので安心だ。
L子ちゃんはお花が大好き。
お花屋さんでいろいろ質問してくるようだ。
そして、最近は活けてもらうことも多い。
そんな風に実践で覚えたことが一番身についていいと思う。
固いつぼみは室内でひとつ、またひとつと開いていく。
香りはまだ少し弱いけれど、寒い寒いこの時期、ほんのり春の匂いが暖めてくれた。