今日のお花は、菊が3種類と白いりんどう、赤い実のカンボク。
いつもの代々木のお花屋さんで、とても不思議な色の菊を発見。
この写真では色がいまひとつ分からないが、つぼみの時は、花弁の外側が肌色というか、ミルクティー色をしていて、ちょっと枯れた感じ。
花びらの内側が臙脂(えんじ)っぽいので、咲くにつれ2色のコンビが襲ね(かさね)の色目のように見える。
色合わせが難しいかしらと思ったが、中の色と似た濃い一重の菊があったのでそれと合わせた。
白いりんどうは背が高いので二つに分けて。
分けた途中の蕾を落とさなくてはならないので、それは小さな花瓶に別にさす。
赤い実はカンボク。春先はヤマデマリに似た白い花を咲かせる。
秋の実は美しいが、葉の水揚げが悪いので、すぐに茶色くなってしまう。
代わりに、手のひらのような、ラズベリーの葉を合わせて活けた。
最後に、鄙びた黄色の野菊を少し入れて。
いつも3か所位に活けれるほどの花を買い、まずはこの古い釣瓶に合わせて活ける。
ある程度想像して買ってくるのだが、置いてみるまで花の取り合わせは決まらない。
残りをウインドウなどへ、一種か二種あっさりと活ける。
とりたてて、気負って花を生けるわけでなく、サロン全体の雰囲気と調和のとれるよう、きれいだなと思うように、楽しみながら飾っている。