パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

沈丁花(ジンチョウゲ)とギリシャ神話

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沈丁花、咲いた!

 

あれー、爽やかないい匂いがする・・。と思ったら、やっぱり沈丁花が咲いていた。

 

お花屋さんの帰り、塀越しに沈丁花がこぼれるように咲いている。

ずっと寒かったから・・・・。露地ではようやくという感じだ。

もう春なのかな?もう暖かくなるのかな、と何度もフェイントをかけられて、くたびれてしまった。
早く厚いコートを脱ぎたいな。

 

学名の由来

学名のダフネ(Daphne)は、ギリシャ神話の女神の名から来ている。

ギリシャ神話で出てくる神様やニンフは、たくさんの花の学名になっている。神話と言っても、人間くさい恋愛話が多い。

 

これもアポローンがダフネを追いかけまわし、嫌がるダフネはついに河べりでおいつめられ、月桂樹に変身する、という話だ。(たくさんの美人を追いかけまわすアポロンは、とっても浮気者なのだ)

 

話の中でダフネが姿を変えるのは月桂樹なので、なぜ沈丁花の学名に?と思ったら、葉の形が似ているからなのだそうだ。

 

ダフネはオペラや彫刻の題材にもなっている。

 

▶ 植物事典 沈丁花 ジンチョウゲ科 ジンチョウゲ属  学名 :Daphne odora

 

 

 

 

 

 

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