キンモクセイの花散るころ 新宿御苑
新宿御苑のキンモクセイ、やっぱりずいぶん花が散ってしまった。
夜半の雨が上がって、すっきり晴れた秋の新宿御苑。
おとといも強い雨、昨日は夜にざっと降って風も吹いたから、
三角花壇のキンモクセイがどうなったか気になってしかたない。
足早にそばに行くと、木の上のキンモクセイの花はずいぶんやつれて、先週のみずみずしさは失われてしまった。
香りも、弱くなっている。
でも、道にはたくさんの花がこぼれている。
オレンジ色の花の上に、秋の木漏れ日がそそいでキラキラしている。
白い花、ギンモクセイ。
こちらは白いカーペット。
風が枝を揺らすと、あとからあとから、オレンジ色の花の雨が降ってくる。
御苑ノート(御苑にきたときに香りとかを書きとめたり、感じたことを書くノオト)を下において、写真を撮っていたら、ノートの上にも橙色の星の花。
ここずっと、キンモクセイのことばかり書いている。
でもキンモクセイの花の時期は短くて、9月の29日に一番花を一輪見つけてから、
もうすでに盛りを過ぎている。
いい時期は1週間くらいしかない。
一年、52週のうち51週は会えないのだから、たっぷり逢瀬を楽しんでいる。
アトリエに帰ってきて、帽子を脱いだら上にも花が乗っていた。
なんか、おかしー。
頭に小花つけて、ファンタジーの国の人みたい。