パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

なくても困らないもの・・・でも

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なくても生活に困らないもの。

たとえば花。音楽や、絵画や、香り・・・。


もちろん、果物や種子を結ぶためには必要だけど、花を飾る行為って、生きるために必須なことではない。

具体的に世の中の役に立つ仕事や物に比べて、香りの意味を考えると、ふと戸惑う。

そんな気持ちを察してか、幼なじみからメールが来た。

 

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「今みたいな気持ちの時、桜を見て悲しいような、切ないような幸せを感じたり、
店先のチューリップで笑顔になれたり〓
なくても困らないけど、あれば幸せになれる。
笑顔が人に必要なように、やっぱりある方がいい。
小説も音楽もアスリートの頑張りも、いっぱいあるね〓

心が元気になれるもの〓重かった足取りが軽くなるもの〓

私は毎朝、さとりの香りを身につける。
マスクをして犬の散歩に出掛け、帰ってきてマスクを取ると、
自分の香りを感じることができる。
私、こんなにいい香りしてるんだなあって毎回思う。

素敵な仕事だよね〓」

 

支持してくれる人がいる。待っていてくれる人も。
うつむいている場合じゃない。

自分のやれることしか、できないのだから。

 

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