昔、ある国になんでも信じてしまうお姫様がいました。
こんなウブなことでは将来が心配だと、王様は
「だれか姫に『そんなことは信じられない!』と言わせるようなホラ話をしたものに、褒美を出す」
というお触れを国中に出しました。
たくさんの人が来ては、荒唐無稽な、ありえない話をお姫様にしました。
でも、彼女はそのたびに、「まあ、そうなんですか・・・」と一向に疑う様子もありません。
そんな中で、たった一人本当のことを言った人がいました。
「王様は悪い人」
初めてお姫様は「ウソ!」と叫びました。
昔、口づてで聞いたお話ですが、原典がわかりません。
どなたかご存知でしょうか?