パルファン サトリの香り紀行

調香師大沢さとりが写真でつづる photo essay

今日のお花 菊 水揚げ

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今日のお花は、菊。
またまた、キクの登場。

 

 

菊はほんとうにいろいろな花の形がある。
これは、白と黄色の、花火のような枝垂れた花弁がとてもエレガント。

しかし、つぼみの時は、もっと花弁も短くて、ちっちゃい。
下の写真の黄色い菊は、まだ咲きはじめの時のもの。

それが、上手に咲かせると、白い菊のようにぐぐーんとはなびらが伸びていく。

 

実は、黄色の菊はつぼみの時に買ってきて、うちで咲かせた。
時間がなくて、すぐ花瓶に挿したものだ。
白いのは、そのときお花屋さんに預けていって、育てておいてもらった。

 

 

 

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うーん、さすが。
2日後に取りに行った時は、同じ種類とは思えないように花が大きくなっている。

 

毎週1回はお花を活け替えるのだけれど、アシスタントのL子ちゃんが
そのあと、毎日お水を入れ替えてくれるのでとても長持ちする。
枯れた葉も、取り除いてくれるのでいつもきれい。


いつもいろいろ、お花のことなどを話しながら、活ける。

 

今日は、L子ちゃんと花の手入れの話になった。
大きい花を咲かせる時は、水揚げをうんとよくしなくてはならない。

まだ充分に水が上がっていない花は、買ってきてすぐに活けてしまうと、
葉っぱから水分がどんどん蒸発して、お花にまでいきわたらない。
すると、持ちも、開花もよくないのだ。

 

だから、本当は全体を紙に巻いたまま、たっぷりの水につけておく。
茎は焼いたり、叩いたり、斜めに切ったりと水揚げの方法は植物によって異なる。


 
吸い込む茎の導管(植物が水を吸い込む管)よりも、枝先や花のほうが多ければ、必要な水が足りなくなってしまう。

余分な脇の花や、葉っぱも、落としてあげないといけない。

 

 

 

茎は、切れないハサミで切るとつぶれたり、水の中で切らないと空気が入ったり、長く活けておくと、水を吸い込むときにゴミが入ったりする。

こうして導管がつまってしまうと、上まで水が行かなくなってしまうので、
時々水の中で茎をきって、切り口をフレッシュにしてあげる。

そうすると、花はとても長持ちする。

可愛がってあげる気持ちが大事だと思う。

生のお花は枯れていくし、手がかかるけれど、それがいいと思う。
造花は、ものぐさになる。
 

 

 

 

 

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