パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

花を飾る、花を活ける

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花を飾る、花を活ける。

 

華道歴は?と聞かれても、「道」といえるようなものじゃないけど、
もの心つくころ、気がついたらお花の先生が家に来ていた。

 

昔はみんな、嫁入り前にお茶やお花を習ったらしい。
母も小原流の師範だった。
しかし、自分では教えないで、にぎやかに人を招くのが好きだったようだ。

「アイアイ」(いけばなインターナショナル)という、国際的ないけ花の団体ができたばかりで、
母はもっぱらそこで活動をしていたので、知り合ったお花の先生を連れてきては、
生徒さんも集めたりしてお教室を開いていたのだった。

 

切りくずに残った小さなつぼみや緑の葉っぱ。
初めはそんなので、遊びながら活けたりしていた。

入門の人と上級の人は少し材料が違うが、
たいてい、花が2種類と、枝ものが1種類の組み合わせだったと思う。
今ほど花のバリエーションは多くない。

天地人とか、真(しん)副(そえ)控(ひかえ)など、流派に寄って呼び方は異なるが、
入れる花木の角度で不等辺三角を作っていく。
形を学びやすい素材が中心だったのだろう。

生徒さんが休むと、花材が残ったりする。
そんなときは、たまにりっぱな花をもらったりして、豪勢な気分だ。

ちゃんと入門したのは中学一年生。
その頃は、草月の先生が来ていた。

じゃんじゃん短く切ってしまうので、
「若い方は思い切りがいいわね~」などと微笑まれ、
ほめてもらったのだと思い気をよくして、
それからも遠慮なく切ったものだけれど、
もしかしたら、「もう少し慎重にね」という意味だったのかもしれない。

 

今は、好きに器に挿しているだけだ。

花を選ぶところから活けるのは始まると思っている。
理想は、庭や野山へ行って花材を採ってくるのがいいのだけれど、
都会ではなかなかそんな贅沢は言えない。

 

 

一応、看板までもらったが、「道」を教えると言うのは大変だ。
形は伝えられても、心は学ぶものだから。

 

 

▶ 2009/4/14  花は語り合うように-1

 

 

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