この大輪の菊は、もともとオランダの改良種で、日本で栽培された。
お花屋さんで見た時は、派手な昔の着物の柄のようで、和っぽいと思ったのだが、
聞いてみると、オランダの品種だと言うのでびっくりした。
でも、おじいちゃんがやるような、一輪菊の大きい仕立ての菊よりは、やっぱりあでやかさに「洋」の気質があるのかもしれない。
これは、とても大きいピンクの菊。
直径が17センチもある。
シルキー・ガールと言う。
花の色と意味がぴったりあっている。
匂いはほとんどない。
シルキーガールよりやや小さいが、大輪でとてもシックな菊。
トム・ピアスというのだそうだ。
これは、フエボという。
トム・ピアスより、一回り小さい。
花弁の裏と表の色が違い、乱れた形がまた艶っぽい。
若い頃は、可憐な一重のマーガレットや、スプレーマムのような可愛い華やかさに寄っていた。
好みも変わっていくもので、鄙びた野菊もいいし、こんな大胆な菊もいい。
大輪の菊は、仏壇に供えるイメージがあって敬遠した時期もあったけれど、最近の(私の)流行になっている。