夏の日差しの中で、背の高い草に派手な花がいくつもつく。
アオイ科の花はどれも華やかだ。八重もあるが、私はこの一重が好き。
これは、代々木の線路わきのホリホック(Hollyhock)。
赤い薄いサテンのような花びらがきれいで、踏切があくまでのあいだに思わず撮ってみた。
色々な色があって、花の少ない夏には彩りになるなので、自分の庭でも育ててみたいと思ったものだが、これはかなり日当たりがよくないときれいに咲かないみたいでうまくいかなかった。
それに、こじんまりにした庭に咲くよりも、駐車場の隅っことか、道端にまとまって咲く方がたくましい感じがする。らしくていいと思うようになった。
ちなみに、徳川家の 「葵の御紋」の「あおい」とは違う。
あれは、双葉葵(フタバアオイ・カモアオイ)という別の植物である。
ちょっとスミレの葉にも似ている、ハート型の葉を2枚持つ。
ウマノスズクサ科)の地味な植物で、紫褐色の小さな侘びた花が咲く。
日本の伝統柄にもこのモチーフが使われている。
▶ 花事典 ホリホック タチアオイ :アオイ科 ビロードアオイ属 学名:althaea rosea
仲間に、ハイビスカス、モミジアオイ、芙蓉、槿(ムクゲ)、マシュマロウ、ウスベニアオイなどがある。