ムクゲ・槿花は、南国のハイビスカスの仲間だが、夏の代表的な茶花でもある。
槿、芙蓉、マーシュマロウ、ホリホック、みなアオイ科の植物だ。
華やかでシルキーな花びら。
「槿花一朝の夢」、とも言われ、一日花のように思われているが、(私も以前そう思っていた)2年前の夏、お花屋さんでその話をしたら、「2-3日咲きますよ」と言う。
夕方つぼんだ花は、また翌朝に開くらしい。
私の家の庭には、槿(ムクゲ)がなく、通りかかる他の家の垣根越しに眺めるだけだったので、同じ花が何日咲くのか本当のところちゃんと見ていなかった。
利休が愛した高麗の貴人を表す、象徴的な花として、直木賞をとった小説「利休にたずねよ」(山本兼一)の中にも登場している。
利休の孫の宗旦が好んだという、宗旦槿もあり、お茶とは縁の深い花である。
(本当は一日花ではないのだが、そう言われるところに)無常観や一期一会の心があるのかもしれない。
花の底に、紅色をさしたようだ。
底紅がない種類や、八重咲きもある。
一枚目は薄い青いムクゲ、2枚目はピンク。
どちらも新宿御苑で撮ったもの。今、盛りである。