ムージャンはコートダジュールの観光と芸術の町。ビリオネアやスターが別荘を持つ高級リゾート地である。
5年前に来たときは丘の上の村のレストランで食事をとったが、南仏の香水のお客様に連れられて、このたびは麓の「ル クラブ ムージャン」でランチ。
レストランもホテルも、今はまだ空いていて静かだけれど、7月のバカンスシーズンには満員になるという。
シェフはクイーンエリザベス号など大きな船で腕を振るっていたそうである。
田舎風のようでシンプル、ホテルの庭から摘んだばかりのハーブが過不足なくあしらわれ味を引き立てている。さすが口の肥えた人たちを相手にしているだけあって、実は洗練されている。
お魚は新鮮でふっくら、リゾットの量も硬さもちょうどいい。
(来る前はこんな田舎でと思っていたが)思いのほかとても美味しかった。
おりしもフランスはワールドカップで盛り上がっている最中。
レストランのテラスに特設の大きなスクリーンを前に(夜はここでライブが中継されるらしい)、フットボール大好きな超サンパなシェフは、全チームの得点表を見せて熱っぽく語る。
Le club Mougins ル クラブ ムージャン
おしゃれな南仏のリゾートクラブ。
Chemin du Val Fleuri,Mougins 06250
食後はムージャンの村を一周する。小さな村なので10分もあれば回れてしまう。
今日もとてもいい天気。
どこを撮ってもそのまま絵になってしまうくらいきれいだから、自分がどこを歩いているのかよくわからなくなってしまう。
絵本の中に入り込んだような、白昼の迷路。
一日中こんな風に過ごして、ひと月も南仏にいたら、浦島太郎になってしまいそうだ。