線路わきや空き地などにこの花を見かけると、もう夏もさかりだと感じる。
庭に咲くタチアオイは花色が豊富で、赤や黒、黄色など、背の高さもあって見た目にも華やか。でも、道端に咲いているのはたいがいピンクで、庶民的な印象だ。
ハイビスカスや、薄紅葵(うすべにあおい・マロウ)、芙蓉(ふよう)、紅葉葵(もみじあおい)、槿花(むくげ)など、たくさんの仲間があり、みな朝に咲いて夕方にはしぼんでしまう一日花だ。でも次々と開くので長く咲いているように見え、派手な花が暑い夏を楽しませてくれる。
「槿花一朝の夢(きんかいっちょうのゆめ)」人の世のはかなさを表現した言葉。
写真:四谷の上智大学の脇、線路沿いの土手の上で