ロジェガレのJADE(ジェード・翡翠・ひすい)は、ヨーロッパで東洋趣味が流行した時代に生まれた香水のひとつ。
初めてこれを見たのは、ルーブル・アンチケールという、ルーブル美術館近くのアンティーク街のウインドウだった。
翡翠色をした、中国の鼻煙壺(嗅煙草入)の形をした香水瓶には彫刻がしてあり、そのほかにガラスの香水瓶、石鹸、パウダー、ポスターの5点セットで2万ユーロちょいくらい、300万円弱だと思ったのを覚えている。
場所柄もあり、ちょっと高すぎると思っていたが、その後、別の場所でそのときのガラスの香水瓶を見つけることができた。紙箱のデザインは、黒と金に翡翠色の鳥(インコ)が2羽、漆の高蒔絵風に描かれていて立体的な凹凸がある。未開封。(箱の上下がさかさまなのはご愛敬)
また、もうひとつ小さな瓶も。これもまだ未開封ながら、ずいぶん蒸発してしまい、まるでバルサミコのように見える。
機会があったら日を選んで、香水好きの人たちを集めて、一緒にコレクションを開封したいと思っている。下の写真は蔵書、80年前のアンティークの本から。