渋谷、銀座のビルの屋上で、「ミツバチを飼って蜂蜜を収穫する」というプロジェクトが放映されたのを見たことがある。
新宿でも、ビルの屋上で養蜂をするプロジェクトが始まっているそうだ。
新宿には明治神宮や新宿御苑が近くにあり、一年中いろいろな花が咲いているので蜜は豊富にあるらしい。
一時はミツバチにダニが発生して病気がはやったそうだが、
ようやく収まって蜂も元気になり順調に収穫出来るようになったそうだ。
その蜂蜜を少しいただいた。
いろいろな花、百花から得たせいか、蜂蜜特有のクセが少なく、あっさりしておいしかった。
ブラッシのような形をしているこの白い花、花の少なくなる時期なので
たくさんのミツバチが群がっている。
本当にたくさんの蜜蜂。
写真を見せて聞いたら、日本ミツバチだそうだ。
新宿ミツバチプロジェクトから飛んできたのかもしれない・・・。
この写真はカンヌの朝市で売っていた蜂蜜。
海外では日本よりずっとよく使われているようだ。
だから欧米の人はハニーの香りになれているのかもしれない。
甘さとうまさで隠されているが、実はハニーの香り自体は、メタリックなグリーンと、アニマリックなしつこい匂いである。
これが香料の中の組み合わせによっては時にイライラするようなくどい香りになる。
外国の香水で、トップはフルーティで可愛いと思っていたのにミドルから急にしつこくなる、というのにこのハニーの香りが原因のことがある。
インパクトもあり重さも出るのだが、アンバーノートと絡むと、とくに濁った不潔な感じになり、
これが強すぎると日本の女性にはあまり向かない。
バラの香りの主成分「βフェニルエチルアルコール」も、その中にも混ざっているフェニルアセトアルデヒドも、ハニーノートだがそれ自体はいい香り。
ごくあっさりとした香りの中に、ハニーノートを少量使うと花の甘さが強調されてよい。
量と組み合わせ、バランスがとても大事なのはいつものことだ。