パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

母の茶道⑧志野 「卯花墻(うのはながき)」写し The Way of Tea

20151227母の茶道 志野 うのがき.jpg

 
国宝の志野(しの)茶碗「卯花墻(うのはながき)」の写し・・・のつもりだそうである。
 
「母の茶道⑦日本陶芸倶楽部」で、母の陶芸道楽について書いたが、これは母の焼いた志野茶碗。
下の赤い土がうっすらと透けて、灰色の模様もやわらかな味わいである。
 
サインは「くにこの九二」
 
手にすっぽり入るくらいの小ぶりの志野で、重さもちょうどよく、
今は、私が愛用している。
 
20160105母の茶道 志野 うのがき 2.jpg
 
このところ「母ネタ」が多いのだが、毎日その動向をウォッチしているとまったく飽きない。
 
くどいようだが、母は本当の趣味人であって、ただ自分が面白いと思うことだけをやっている。
だから見ていても面白いのだが。
 
人に見せるつもりはないので、プロからみたら稚戯(ちぎ)にも等しいものだろうから、
私がこうしてこっそり発表していることを知ったら、えらく気分を損ねるだろう。
 
しかし今年90歳の母は、インターネットをやらないのである。
しめしめ。。
 
20150106 抹茶立てセット.jpg
 
ある日の朝、いつでも私が自分で飲めるよう、ダイニングテーブルの上に茶碗と茶せんと棗(なつめ)など、お道具一式が用意してあった。
正式のお点前をするものではなくて、本当に抹茶を飲むためだけの道具。
 
 
というのも、母が毎朝「つづきお薄」のお点前をするのを、時々、横から私がさらっていたのだが、
 
「精神統一が乱れるから、もう自分で立てて」
と、いわれてしまったのである。
 
『人がいたら精神統一できないのは、修行が足りないのでは・・・?』
などとは口がさけても言えない。。。
 
 
四角い箱は、昔、母の実家で使っていた煙草盆(たばこぼん)である。
 
煙草盆と言っても、時代劇なんかでキセルをポンポンとやる、あれである。
 
 
20150106 ふくら雀.jpg
 
朝、起きて、私は食事はとらない。
 
その代わりに、薬缶(やかん)にお湯を沸かし、
小さな干菓子をひとつつまみ、
ひと椀の抹茶を自分で点(た)て出し(お点前なしでささっと立てること)して飲む。
 
さわやかな苦み。
 
寝ぼけた頭がすっきりするし、庭の雀を見るのもまた楽し。
しゃきしゃきと出勤するのであった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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    ➤抹茶の香り Hyouge ひょうげ
    ほろ苦い抹茶のグリーンとふわっとした泡立ち。すっきりとした甘さが残ります。
     
     
     

さらりと甘い☆
ワサンボンの香水

 

キラキラとした微細な輝きに覆われて、口にふくむと淡雪のようにふわりととろける...
そんな極上の砂糖菓子をイメージしました。

 

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