パルファン サトリの香り紀行

調香師が写真でつづる photo essay

秋の香り サンマの香り Cololabis saira/Pacific saury

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サンマってこんなに青かったんだ!
知人の家でバーベキューをするからと呼ばれていったところ、立派な秋刀魚がたくさん。
 
目が澄んで、ほどよく脂の乗った体には、青い班が浮かんでいていかにも新鮮。
 
パラリと振られた塩が、この後の期待をそそる・・・!
 
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盛大に上がる炎。
 
炭屋さんで買って来たそうだ。(たぶんそういってたと思う)
都心では炭屋さんなんて珍しいなあ。
 
煙と共に、油の焼ける香ばしい、そして少し苦い香りが漂ってくる。
もう、唾液どころか胃の方で待ちかねて、胃酸がぎゅっと出てきてしまいそう。
 
 
 
炭の炎にあぶられて焦げた皮がパリッとしてる!
この場合、美味しいっていうより、うまいって言いたいところ。
 
都心では、今どき七輪(しちりん)で焼くっていうことはもちろん難しいし、ガスではこうパリッとはいかない。
 
家のキッチンも臭いがついてしまうので、焼き魚、特にサンマは敬遠される。
 
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背骨に沿って箸を入れ、まず背の部分をパカッととって食べる。
身の間からふわっと湯気が上がって、焦げた香りと一緒に、うま味のある甘さが、柔らかく匂う。
 
醤油、大根おろしはもちろん必須。
しかしそれを添えたあとは写真どころではなく、一気に食べてしまった。
 
 
こんなに美味しいサンマを戴くと、味と香りの記憶を汚したくないから、なまじのところでは食べたくないって思っちゃうな。
 
ビーフもラムもよかったけど、なかなか家では食べられない秋刀魚が今日の逸品。
 
長雨が続く後の秋晴れの休日、ご馳走様でした。
 
 
 
 
 

 

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