真鍮(しんちゅう)製の折尺(おりじゃく)、たたみものさしともいう。英語ではcarpenter's ruleというらしい。
これも、パリの蚤の市でもう店じまい直前に買ったもの。
2か所の露店で見たから、フランスでは珍しいものではないのかもしれない。
これがまた、物差しの細さと長さと薄さが絶妙の美しさ。
たたんだ時の厚みも手に収まりやすく持ちやすい。
真鍮のものってなんとなくいい雰囲気。
昔、木で出来ている折尺を見たことがある。
大工さんが持っていたと思うけど、もっと太くて大きかったと思う。
いいや、大工さんじゃなくて、建具屋さんだったかもしれない。
手の脂で飴色になった木の、それはそれでよかったような気もするけど。
真鍮製のはとても珍しいと思うのだが、日本にもあるのかなあ。
写真では触感やバランスが伝わりきらなくて残念。持ってみると本当にいい感じなのだ。
これは帰ってきてから磨いていない。
この前のハサミとは違って、使うのに研いだりする必要はないし、あんまりピカピカにすると安っぽくなってしまうから、これはこれでいいのである。
なんでもかんでも磨けばいいというものではない。
(アンティークはなんでもかんでも汚ければいいというものでもない)
機能を無視した「役に立たないものの美しさ」と、機能を追求した「道具の美しさ」は、対極にあるが美の双璧である。
▶パルファンサトリ "Nuage Rose(ニュアージュローズ・ばら色の雲)"
南仏コートダジュールの夕暮れどき、空のキャンバスいっぱいにバラ色とスミレ色が交差し、やわらかな雲の波間から海へと光が差し込む...そんな美しい情景を香りに託しました。
目を閉じて香りをまとうと、心にやさしい色と輝きがひろがり、新しい旅へと誘われる...。
ニュアージュローズは人生の喜びや美しさを情緒豊かに感じる女性のための香りです。
トップノートは「ラ・フランス(洋梨)」のとろけるフルーティをピンクペッパーコ-ンで引き締めています。続いて広がるバラとスミレのピンク色のアコードに、ジャスミン・アブソリュがさらにやわらかく調和します。
ラストはパウダリーなサンダルウッド。ふわふわのイリスを贅沢に使い、 軽やかに導きます。
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